2020年秋アニメに一言(2話目)(11/19)

『魔女の旅々』2話

イレイナ優しすぎる!

魔女の国に来たイレイナが、安宿働きの子にぶつかられて、ブローチを盗まれて、安宿で泊らざるを得なくなって、勝手に部屋に入られて、タダでその子に魔法を教えるハメになる。

どうして怒らない!

前話で師匠に言われた「我慢しちゃダメよ」の教えは忘れたのか!

腑に落ちませんね。

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』2話

そういえば舞台の館山といえば、2019年台風15号の被害で大変なことになってましたね。一転、復興アニメに見えてきます(観光施設潰してますが)

しかし、「神」からもらった「英霊機」に乗って戦う巫女風の少女、サムライ、大和撫子、等々、設定や台詞のうちに危ういナショナリズムを感じますね。

似たような作品で『ガーリー・エアフォース』があります。そちらは航空自衛隊小松基地とイベントしたり協力してもらったりしてましたが、内容は非政治的な、無難な男女の通じ合いで、1クールアニメとして悪くはなかったです。

『戦翼の〜』は、OPがナナヲアカリということで、ハピシュガを思い出します。どことなくこの作品も、ハピシュガと同じオタクの体臭を感じます(それは「神」がいなければ、感じないものなのかもしれない)

 

ご注文はうさぎですか? BLOOM』2話

既にOPがいい曲に聞こえてきました。不思議ですね。

2話の主人公はシャロちゃんだ。シャロちゃんは唯一の労働者である。

それにしてもさすがか、ごちうさはギャグが心地よい。

キャラクターたちが、それぞれ互いを幸せにする。百合の概念では収まらない、無制限な他者への尊重が画面を満たしている。

 

『アサルトリリィ』2話

EDのスカート翻りは『ef』か。赤い糸はまどマギとか化物語にもあったかな。シャフトのお得意演出ですかね。

学園は公的機関だという説明と、アジールだという説明がありました。

『艦これ』からといえばそうですが、大人が不在の、少年少女だけの自治空間、その高揚感は、『とある』の学園都市を思い出します。

濃厚な百合と適度なギャグもあって面白くなってきましたね。マギについての謎が大事になるのかな。

 

『おちこぼれスイーツタルト』2話

聖地は東小金井。アニメ聖地の関東一極集中。地方の悲しさがあります。

ブロッコリーの歌は、『はるかなレシーブ』のシークワーサーの歌並みの中毒度がありますが、最近はサントラに曲を入れたいからか、アニメ内のCMソングが出てきたりしますね。

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AE%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC

ところで、貫井はゆちゃんと『ゾンビランドサガ』の二階堂サキちゃんが似てると思ってるのは自分だけかな(どちらもワイルド系のキャラクター)

f:id:tautology-TetsugakuJP:20201116225427j:imagef:id:tautology-TetsugakuJP:20201116225431j:image

並べると容姿は似てないですが、『ゾンビランドサガ』も佐賀県という土地に密着したアイドルの話なので、その点で本作のストーリーとも被ります。奇妙な共鳴。

2話で主人公とはゆが通う高校は「元女子校」という設定ですが、校舎は中央大附属高校がモデルで、2001年に男女共学になる前は男子校だったそうです(つまり逆)。

 

安達としまむら』2話

頭撫でてもらったり、手を繋いでもらったり、股の間に入れてもらったり……トニカクカワイイを見てる気分になってきました。この百合濃度は死者が出る。

安達がしまむらの友達二人を許してたので意外と柔軟性があるのだとわかります。しかし宇宙人と安達が仲良く話し始めると帰っていました。安達はそうじゃないとね。

しまむらの顔の可愛さ・美しさを語っていましたが、好きな理由として顔のよさを挙げるというのはこの作品の持つ現実主義が表れています。親との関係を友達に見られる恥ずかしさ、それを敢えて描き出すセンスもそうです。現実の細やかな部分を取り出して描くことで、安達としまむら、二人の関係のリアリティ、繊細さをより際立たせてくれます。女の子が同性に恋愛感情を抱くことを当たり前のように描く作品もありますが、この作品はそうではなく、普通の現実の中でその関係が展開されているという緊張感、特殊性を率直に叙述しているのである。

 

『池袋ウエスト・ゲートパーク』2、3話

2話はカレー屋でのブラックバイト、3話はYoutuberの対立煽り(?)という内容。

ブラックバイトの話は良かったですが、Youtuberには優しすぎて違和感しかないですね。組織を騙して使ったのだから懲罰の雰囲気は欲しかったですが、主人公が好意的すぎて簡単に許されたなぁと(これでは組織の威厳が感じられなくなります。序盤に威厳を欠いてはいけないでしょう)

 

『まえせつ!』2話

1話から大宮駅近くの喫茶店「伯爵邸」が頻繁に出てきます。聖地だ。

吉本芸人のふりいくっ!さんの声が浮いてますが、そこは寛大な気持ちで見ましょう。

アニメの絵で漫才を見るのは初めてですが、笑い声が入ってないからか、それともネタの問題か、声優の問題なのか、漫才部分はあんまり笑えなかったですね。大喜利部分は笑えました。どうしてでしょう。ネタの問題にしておこう。そうしておこう。

アニメ自体を、彼女たちの日常自体を、漫才風にしてしまうことも、手法としてはできたと思うのですが、2話を見る限り、あくまで芸人の下積み生活をリアル寄りに描こうとしているようです。落語の『じょしらく』的な感じではない。芸人になるという目標を持ちながらもゆるゆるな生活をしている女子たち、という物語もできるとは思いますが、『まえせつ!』はそのあたりも至って真面目です。ちょっとストレートすぎるかなと思います。らきすたの可愛らしい絵をいかせてないのでは、とも思います。